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蝦夷地にて…バタバタしててゴメンなさ~い日記


映画・本・音楽・日常の覚書日記
by timtam33
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東京プチ滞在記<2> 観劇篇

「獏のゆりかご」
[作][脚本演出]青木豪
[出演]杉田かおる/高橋克実/段田安則/マギー
小松和重/池谷のぶえ/明星真由美/安田顕
東京プチ滞在記<2> 観劇篇_a0022041_051955.jpg
寂れたとある動物園が舞台 のワンシチュエーション劇。
飼育員達と、そこに訪れる少々クセのある常連客達とが織り成す人間模様。
繰り広げられる小さなエピーソードを織り混ぜながら物語は淡々と進んでいく。
会話から登場人物個々の背景が読み取れるので、ストーリー上の説明は何も要らない。
大きなストーリ展開や叫ぶような台詞回し、大きな演技はまるでなく、役者さんたちにも変に力んだ様子も感じられない。
そういう意味でも、私が今まで観て来た演劇とは一線を画する。
さりげない日常のひとコマを切り取ったようなお芝居。



飼育員(杉田さん)と元夫(段田さん)副園長(高橋さん)との三角関係や
飼育員同士(マギーさんと明星さん)の恋愛。
それぞれの一方的な思いが噛み合わず、何だかチグハグな方向へ…
テレビでお馴染みの役者さんたちの、頑張り過ぎない演技(?)が
自然で、観ていて心地良い。
そしてちょっとした事件を起こしてしまうクレーマー(池谷さん)の悲しみ。
この池谷さんの聞き取りやすい台詞と通る声、声量、迫力がありました。
しかも登場人物の中で唯一、怒り、泣き、笑いの
喜怒哀楽を表現しなくてはならない重要な役所を
実に、きっちりと演じておられました。
そして私のお目当ての安田顕さんは勝手に鳥に餌をやってしまう困った客。
いつも持ち歩いている紙袋には拾い集めた羽が入っている。
言いたい事を一生懸命伝えようとするがボキャブラリーの貧弱さから
話を組み立てられずシドロモドロ…。
飼育員(小松さん)との噛み合わないやり取りが妙に可笑しく、笑いを誘う。
飼育員達の地味な衣裳に対し、ヘビメタ系の安田さんの衣裳は
一番派手で、キャラ的にもオイシイ役柄…目立ってました。

すっと心に入ってくる、温かいお芝居でした。
東京ではいつでもこんなお芝居があちらこちらで見られるんだね。
とても羨ましい環境です。
会場の紀伊國屋ホールはレトロで趣のある小さな劇場でした。
一番端の席だったのですが肘がぶつかるくらい壁と近かったし、
椅子も古くてギシギシしていたけれど
上演時間が1時間35分と短かったので、さほど窮屈な感じはしなかったです。
また観たいですね~こんなお芝居。
by timtam33 | 2006-09-30 11:25 | 日常あれこれ
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